理事長ご挨拶
日本顎変形症学会
理事長 濱田 良樹
2024(令和6)年7月1日付けで、特定非営利活動法人 日本顎変形症学会理事長に就任いたしました鶴見大学歯学部口腔顎顔面外科学講座の濱田良樹と申します。
本学会は、“顎変形症”の診療に携わる矯正歯科医と口腔外科医が中心となって活動する学術団体で、1991年1月に飯塚忠彦 先生(京都大学名誉教授)を初代理事長として発足しました。しかしその端緒は、前身である顎変形症研究会が設立された1982年に遡り、以来42年の長きにわたって “顎変形症”に関する多くの知見を蓄積するとともに、実際の診療にフィードバックしてまいりました。
本学会では、年に1回の学術大会と教育研修会を開催するとともに、公式学術誌である「日本顎変形症学会雑誌」を定期刊行(4回/年)しております。これらの学術活動は、“顎変形症”の診療に勤しむ会員各位が相互に情報交換することで、全国的な診療レベルの向上と標準化を図ることを目的としております。また、昨年度より認定医制度がスタートしており、“顎変形症”に関する知識と診療実績に基づいて、本学会が認定した認定医・指導医が誕生しております。
ところで、“顎変形症”という病名は広く一般に認知・理解されているのか、と問われると少々心許ない状況にあるように思われます。そこで本学会としては、 全ての“顎変形症”の患者さんが、然るべき時期に適切な医療機関を受診し、的確な診断・治療を受け、結果的により高いOuality of Life (QOL: 生活の質)を獲得できるような情報を持続的に発信する体制を整えたいと考えております。また、中・高校生の皆様を対象とした広報活動にも注力し、“顎変形症”の診療に携わる矯正歯科医や口腔外科医の仕事としての魅力(やり甲斐)を伝えることで、未来の本学会を担う人材の発掘に繋がれば僥倖と考えております。
いずれにしましても、本学会の発展と“顎変形症”の患者さんのために、鋭意努力を惜しまぬ所存でございますので、これまで以上に、皆様のご理解とご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 日本顎変形症学会
理事長 濱田 良樹